Japanese
English
特集 肝画像の最先端
パワーおよびカラードプラの腫瘍血流検出能―CTアンギオ(angiography assisted CT)との対比
Assessment of Tumor Hemodynamics in Small Hepatocellular Carcinoma:Comparison of Power Doppler US and CT Angiography
熊田 卓
1
,
中野 哲
1
,
曽根 康博
1
,
桐山 勢生
1
,
林 和彦
1
,
山本 明子
1
,
竹島 賢治
2
,
野田 孝浩
2
,
日比 敏男
2
,
佐々 敏
2
Takashi KUMADA
1
,
Satoshi NAKANO
1
,
Yasuhiro SONE
1
,
Seiki KIRIYAMA
1
,
Kazuhiko HAYASHI
1
,
Akiko YAMAMOTO
1
,
Kenji TAKESHIMA
2
,
Takahiro NODA
2
,
Toshio HIBI
2
,
Toshi SASA
2
1大垣市民病院消化器科
2大垣市民病院形態診断室
1Department of Gastroenterology, Ogaki Municipal Hospital
2Department of Ultrasound, Ogaki Municipal Hospital
キーワード:
パワードプラUS
,
CTAP
,
CTHA
,
小肝細胞癌
,
血流動態
Keyword:
パワードプラUS
,
CTAP
,
CTHA
,
小肝細胞癌
,
血流動態
pp.12-21
発行日 1999年1月15日
Published Date 1999/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900003
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小肝細胞癌(以下HCC)結節内の血流の検出率をパワーおよびカラードプラとCTアンギオで比較した.対象は3cm以下のHCC 36症例47結節である.結節内の血流シグナルはパワードプラUSで47結節中37結節(78.7%)に認められた.結節内の血流の方向と波形の解析からその血流は,Type 1:流入する定常性血流を認める結節(5結節),Type 2:流入する定常性血流と流人する拍動性血流を認める結節(2結節),Type 3:流入する拍動性血流と流出する定常性血流を認める結節(6結節),Type 4:流人する拍動性血流を認める結節(24結節)の4つに分類された.これらの所見はCTアンギオより得られた血流動態と極めてよく一致した.パワーおよびカラードプラUSは無侵襲的に繰り返して行えるために,今後結節の血流動態の評価に有力な手段となることが期待される.
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