Japanese
English
特集 稀な肝悪性腫瘍―画像と病理
類上皮血管内皮腫
Epithelioid Hemangioendothelioma
川地 俊明
1
,
熊田 卓
2
,
佐々 敏
1
,
市川 秀男
1
,
桐山 勢生
2
,
曽根 康博
2
,
谷川 誠
2
,
久永 康宏
2
Toshiaki KAWACHI
1
,
Takashi KUMADA
2
,
Toshi SASA
1
,
Hideo ICHIKAWA
1
,
Seiki KIRIYAMA
2
,
Yasuhiro SONE
2
,
Makoto TANIKAWA
2
,
Yasuhiro HISANAGA
2
1大垣市民病院診療検査科
2大垣市民病院消化器科
1Department of Clinical Research,Ogaki Municipal Hospital
2Department of Gastroenterology,Ogaki Municipal Hospital
キーワード:
肝類上皮血管内皮腫
,
超音波検査
,
カラ-ドプラ
,
ダイナミックMRI
Keyword:
肝類上皮血管内皮腫
,
超音波検査
,
カラ-ドプラ
,
ダイナミックMRI
pp.541-546
発行日 2003年7月15日
Published Date 2003/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100444
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要旨 肝類上皮血管内皮腫は,稀な血管内皮系の腫瘍で,比較的増大が緩徐なintermediate mali-gnancyの腫瘍である.女性にやや多く,成人例の報告がほとんどであり,肺,リンパ節,骨,脾臓などにも病変がみられることも多く,転移あるいは多中心発生と考えられている.
腫瘍は豊富な線維性もしくは粘液腫状間質が認められ,腫瘍中心部が硝子化して辺縁部に腫瘍細胞が豊富な構造をとる.
画像診断では,ダイナミックCT・MRIにて腫瘍辺縁部の増強効果と後期相での中心部の遅延性の増強効果がみられることが多い.しかし,特異的な所見が乏しく,転移性肝癌,肝膿瘍,胆管細胞癌などとの鑑別が困難になる例が多い.
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