Japanese
English
特集 CTHA/CTAPの今日的意義を考える
早期肝癌の診断におけるCTHA/CTAPの意義―肝癌診療ガイドラインにおける位置づけ
Significance of CT during intraarterial injection of contrast medium in diagnosing early hepatocellular carcinoma.
南 哲弥
1
,
小林 聡
1
,
香田 渉
1
,
龍 泰治
1
,
小坂 一斗
1
,
南 麻紀子
2
,
眞田 順一郎
1
,
蒲田 敏文
1
,
松井 修
1
Tetsuya MINAMI
1
,
Satoshi KOBAYASHI
1
,
Wataru KODA
1
,
Yasuji RYU
1
,
Kazuto KOZAKA
1
,
Makiko MINAMI
2
,
Jun-ichiro SANADA
1
,
Toshifumi GABATA
1
,
Osamu MATSUI
1
1金沢大学大学院 医学系研究科 経血管診療学・放射線科
2石川県立中央病院 放射線科
1Department of Radiology,Kanazawa University Graduate School of Medical Science,Kanazawa
2Department of Radiology,Ishikawa Prefectural Central Hospital,Ishikawa
キーワード:
肝癌
,
CTHA
,
CTAP
Keyword:
肝癌
,
CTHA
,
CTAP
pp.17-23
発行日 2009年1月15日
Published Date 2009/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100110
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要旨
肝癌診療ガイドラインは2005年に刊行されてから数年の年を経た.現在,本邦では侵襲的な検査ではあるがCTHA/CTAPは比較的広く受け入れられている.ガイドラインには記載はあるものの詳細は述べられてはおらず検査に関するevidenceはない状況で,診断治療のアルゴリズムには登場していないのが現状である.一方で,早期肝癌は組織学的には比較的広い概念でありCTHA/CTAP所見と対比して画像診断がなされてきた.これらの病態を把握するうえでは非常に重要な検査手法であると考えられるが,種々の画像診断手法が発達した現在では,予後を含めた臨床的な必要性に関しては必須の検査といえるものではない現状であると考えられる.
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