Japanese
English
特集 肝転移―治療戦略と画像診断
生検からみた肝転移の診断
Diagnosis of Liver Metastasis by Liver Biopsy
熊田 卓
1
,
中野 哲
1
,
武田 功
1
,
桐山 勢生
1
,
曽根 康博
1
,
久永 康宏
1
,
力徳 知雄
1
,
清水 秀幸
1
,
佐々 敏
2
,
中村 学
2
,
小川 定信
2
,
市川 秀男
2
Takashi KUMADA
1
,
Satoshi NAKANO
1
,
Isao TAKEDA
1
,
Seiki KIRIYAMA
1
,
Yasuhiro SONE
1
,
Yasuhiro HISANAGA
1
,
Tomoo RIKITOKU
1
,
Hideyuki SHIMIZU
1
,
Toshi SASSA
2
,
Manabu NAKAMURA
2
,
Sadanobu OGAWA
2
,
Hideo ICHIKAWA
2
1大垣市民病院消化器科
2大垣市民病院診療検査科
1Department of Gastroenterology, Ogaki Municipal Hospital
2Department of Medical Technology, Division of Imaging Diagnosis, Ogaki Municipal Hospital
キーワード:
転移性肝癌
,
肝生検
,
合併症
Keyword:
転移性肝癌
,
肝生検
,
合併症
pp.517-525
発行日 1999年7月15日
Published Date 1999/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900078
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転移性肝癌の診断のために肝生検を行う機会は減少している.これは最近の画像診断機器の目覚しい進歩に依るところが大きい.肝生検の適応は,原発巣があり,肝にも腫瘤性病変が認められるが肝病巣が小さいため画像上,肝転移か否かの質的診断が困難な場合と原発巣がはっきりせず肝に病変があり組織学的な診断が必要となる場合に大別される.超音波ガイド下に肝生検が施行されるようになって標的部位の組織は確実に得られるようになり,また合併症の頻度も減少している.最も多い合併症は出血で,まれではあるが死亡例も報告されている.生検の必要性および合併症の起こりうる手技であることを患者に十分に説明したうえで慎重に行う必要がある.
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