Japanese
English
特集 肝画像の最先端
超音波ドプラ法による肝腫瘍血管の描出―三次元画像およびFFT分析
The Tumor Vesscl of Hepatocellular Carcinoma:Demonstration by Ultrasound Doppler Imaging with Three Dimensional Imaging and FFT Analysis
杤尾 人司
1
,
冨田 周介
2
,
工藤 正俊
3
Hitoshi TOCHIO
1
,
Syusuke TOMITA
2
,
Masatoshi KUDO
3
1神戸市立中央市民病院臨床病理科
2神戸市立中央市民病院院消化器センター内科
3近畿大学医学部付属病院第2内科
1Division of Abdominal Ultrasound,Kobe City General Hospital
2Department of Gastroenterology, Kobe City General Hospital
3The Second Department of Internal Medicine, Kinki University, Shool of Medical
キーワード:
肝腫瘍
,
腫瘍血管
,
超音波ドプラ法
,
三次元表示
,
FFT分析
Keyword:
肝腫瘍
,
腫瘍血管
,
超音波ドプラ法
,
三次元表示
,
FFT分析
pp.22-30
発行日 1999年1月15日
Published Date 1999/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900004
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三次元画像やFFT分析を含めた近年の進歩した超音波ドプラ装置によって描出される肝腫瘍,特に肝細胞癌の腫瘍血管について概説する.早期肝細胞癌は門脈血流が流入するため,定常性を示す血流シグナルが流人し,腫瘤から流出する血流シグナルは肝静脈へと連続する.進行型肝細胞癌は動脈性vascularityが上昇するため,拍動性を示す血流シグナルが流人する.腫瘍内部では複雑な立体走行を呈し,波形分析により拍動性指数(pulsatility index)の高い拍動波が検出されることがある.進行型肝細胞癌の流出血管は門脈であるため,腫瘤内部に描出される流出血流シグナルは流入する動脈に伴走して逆方向に流れる定常性血流を示すことがある.
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