Japanese
English
特集 肝転移―その特性からみた診断と治療
肝転移画像の特徴
CT and MRI Imaging of Hepatic Metastases
近藤 浩史
1
,
兼松 雅之
2
,
五島 聡
2
,
星 博昭
2
,
廣瀬 善信
3
Hiroshi KONDO
1
,
Masayuki KANEMATSU
2
,
Satoshi GOSHIMA
2
,
Hiroaki HOSHI
2
,
Yoshinobu HIROSE
3
1木沢記念病院放射線科
2岐阜大学附属病院放射線科
3岐阜大学医学部附属病院病理部
1Depertment of Radiology, Kizawa Memorial Hospital, Minokamo
2Department of Radiology, Gifu University School of Medicine, Gifu
3Department of Pathology, Gifu University School of Medicine, Gifu
キーワード:
転移性肝癌
,
CT
,
MRI
Keyword:
転移性肝癌
,
CT
,
MRI
pp.503-511
発行日 2005年7月15日
Published Date 2005/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100538
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要旨 転移性肝癌における画像診断には,転移巣の存在診断,質的診断,進展度診断が求められる.転移性肝癌の画像所見を理解するためには,病巣に生じている病理学的変化を理解することが近道であり,それに基づき最適な検査方法を選択する必要がある.転移性肝癌は多くが乏血性であるため,造影CTでは肝動脈相像の必要性に関しては議論が多く,肝動脈相像は多血性転移や動脈解剖の把握のために用いられることが多い.門脈相以降の造影像は腫瘍検出,門脈,肝静脈との関係の把握,壊死や線維化の有無などの判定に寄与する.また,遅延相像は腫瘍内の線維化を検出するのに役立つ.MRIは腫瘍内の水分量,出血,線維化,凝固壊死,粘液産生など,内部の組織組成に関する情報を提供する.肝転移の存在診断においては超常磁性酸化鉄(SPIO)造影MRIが有用と考えられている.また,FDG-PET診断についても概略を解説した.
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