Japanese
English
特集 肝囊胞性病変―画像と病理
肝海綿状血管腫―囊胞性病変
Cystic Cavernous Hemangioma of the Liver
高安 賢一
1
Kenichi TAKAYASU
1
1国立がんセンター中央病院放射線診断部
1Department of Diagnostic Radiology,National Cancer Center Hospital
キーワード:
肝海綿状血管腫
,
囊胞性血管腫
,
CT
,
血管造影
Keyword:
肝海綿状血管腫
,
囊胞性血管腫
,
CT
,
血管造影
pp.73-76
発行日 2003年1月15日
Published Date 2003/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100515
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
要旨 画像診断の進歩に伴って,海綿状血管腫は容易に診断できるようになった.しかし,ごく稀に,囊胞を有する血管腫が報告されている.画像上は内容が漿液状のものと,出血によるfluid-fluid level(液面形成)を形成するものの両方がこの範中に含まれると考えられる.前者では腫瘍のごく一部に,血管腫に特徴的な所見--綿花様所見やCTの晩期相における高吸収域--がみられ診断上重要と思われる.一方,後者は転移性肝癌や出血性囊胞などでもみられ,血管腫の診断は通常難しい.これら二者の病因上の関連は明らかではない.肝の囊胞性病変の鑑別診断にまれな血管腫が入ることを述べた.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.