Japanese
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特集 肝囊胞性病変―画像と病理
序/肝囊胞性病変―画像所見の濃淡
Intraheatic Cystic Lesions:Gray Scale in Image Findings
角谷 眞澄
1
Masumi KADOYA
1
1信州大学医学部放射線科
1Department of Radiology,Shinshu University School of Medicine
キーワード:
肝囊胞性病変
,
超音波検査
,
CT
,
MRI
Keyword:
肝囊胞性病変
,
超音波検査
,
CT
,
MRI
pp.9-14
発行日 2003年1月15日
Published Date 2003/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100506
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はじめに
肝内に限局性に病変が認められたとき,それが充実性か囊胞性かを識別することは画像診断の第一歩である.画像所見が液体を明らかに示唆する場合には,病理組織所見で厳密に定義される囊胞に加え,血液や膿瘍など様々な液体貯留領域を伴う病変,あるいは状態を囊胞性病変として鑑別を進めていくことができる.しかし,実際例では囊胞性病変であるにもかかわらず,画像上は一見充実性病変と誤認する場合も少なくないのが実情ではないだろうか.その要因としては,病変の大きさや内部構造および内容液の性状などの変化が挙げられる.さらにその原因の根底には,超音波検査(US),CT,MRIなど各画像診断法の撮像原理の相違も関わっていることを忘れてはならない.
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