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Journal of Gastroenterological Imaging Volume 5, Issue 2 （March 2003）

消化器画像 5巻2号（2003年3月発行）

Japanese English

特集膵・胆管合流異常の新たな展開―画像と病態

膵・胆管合流異常の診断

ERCPによる膵胆道形態の特徴 Morphological Characterization of Pancreaticobiliary Fusion in Pancreaticobiliary Maljunction by ERCP 土岐文武 ¹ , 大井至 ² , 今泉俊秀 ³ , 高崎健 ³ Fumitake TOKI ¹ , Itaru OI ² , Toshihide IMAIZUMI ³ , Ken TAKASAKI ³ ¹東京女子医科大学消化器放射線科 ²東京女子医科大学消化器内視鏡科 ³東京女子医科大学消化器外科 ¹Department of Radiology,Institute of Gastroenterology,Tokyo Women's Medical University ²Department of Endoscopy,Institute of Gastroenterology,Tokyo Women's Medical University ³Department of Surgery,Institute of Gastroenterology,Tokyo Women's Medical University キーワード：膵・胆管合流異常 , ERCP , 壁外合流部 , 副膵管 , 腹側膵管 Keyword: 膵・胆管合流異常 , ERCP , 壁外合流部 , 副膵管 , 腹側膵管 pp.205-214

発行日 2003年3月15日 Published Date 2003/3/15

DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100489

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要旨　ERCPによる膵・胆管合流異常（以下，合流異常）の膵胆管形態の特徴について述べた．合流異常でみられる特徴的な膵・胆管像としては壁外共通部の形成，膵・胆管の複雑な合流形態，壁外共通部の拡張や壁外共通部からの分枝の派生，拡張胆管による膵管の特異な走行，胆管の限局性拡張（先天性胆道拡張症），胆囊壁（粘膜）の毛羽立ちなどを挙げることができる．とくに，複雑な膵胆管合流形態は腹側膵管系の形成異常の関与が推測された．これらを描出するためには，直接造影であるERCPによる詳細な膵胆管像が必要であり，副乳頭からの造影がしばしば有用であった．最後に合流異常の診断におけるERCPの手技的ポイントについて述べた．