misdiagnosisに学ぶ
―術前診断―膵仮性囊胞を疑った1例
坂本 洋城
1
,
北野 雅之
1
,
工藤 正俊
1
,
土師 誠二
2
,
塩崎 均
2
,
土手 健作
3
,
筑後 孝章
3
,
須田 耕一
4
1近畿大学医学部附属病院消化器内科
2近畿大学医学部附属病院外科
3近畿大学医学部附属病院
病理
4順天堂大学医学部病理学第一講座
pp.153-157
発行日 2004年3月15日
Published Date 2004/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100357
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画像診断に際しては見落としがないように心がけるとともに,何らかの所見が発見されたときは臨床情報を参考に,適切な順に最小限の検査を追加し確定診断に導くことが患者の利益につながる.しかしながら,臨床情報から先入観に捉われると,思わぬ誤診に陥ることがある.
■症例提示
61歳の男性
主訴 上腹部痛.
既往歴 頸椎ヘルニア.
飲酒歴 ビール1杯/日.
現病歴 頸椎ヘルニアにて麻酔科通院,pain control中であった.スクリーニングの腹部超音波検査で膵尾部に直径6 cm大の囊胞性病変を認めた.CA19-9が290 U/mlと高値であったため2003年3月,当科に精査加療目的にて紹介となる.
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