Japanese
English
臨床報告・1
胃囊胞吻合後に吐血を繰り返し,治療に難渋した仮性膵囊胞の1例
A case of repetitive hematemesis after cystgastrostomy for pancreatic pseudocyst
古澤 徳彦
1
,
花崎 和弘
1
,
浦川 雅巳
1
,
池野 龍雄
1
,
宮本 英雄
1
,
市川 英幸
1
Norihiko FURUSAWA
1
1長野厚生連篠ノ井総合病院外科
キーワード:
仮性膵囊胞
,
囊胞内出血
Keyword:
仮性膵囊胞
,
囊胞内出血
pp.999-1002
発行日 2007年7月20日
Published Date 2007/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101745
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はじめに
仮性膵囊胞は,線維や肉芽組織などの結合織の壁で被包化されたなかに膵液や滲出液が貯留すると定義されている1).自然消退しない仮性膵囊胞についてはドレナージ術や膵切除術が必要になるが,治療手段は多彩であり,病態に応じた選択が重要である.
われわれは胃囊胞吻合後に吐血を繰り返し,治療に難渋した仮性膵囊胞の1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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