Japanese
English
症例報告
腎細胞癌胆囊転移の1例
A Case of Gallbladder Metastasis from Renal Cell Carcinoma
白倉 永理
1
,
岡部 純弘
1
,
上嶋 一臣
1
,
木本 直哉
1
,
織野 彬雄
1
,
中島 亮太郎
2
,
梶原 建熈
2
,
杉野 善雄
3
,
川喜多 睦司
3
,
今井 幸弘
4
,
甲田 洋一
5
,
伊藤 享
5
Eri SHIRAKURA
1
,
Yoshihiro OKABE
1
,
Kazuomi UESHIMA
1
,
Naoya KIMOTO
1
,
Akio ORINO
1
,
Ryotaro NAKAJIMA
2
,
Tatehiro KAJIWARA
2
,
Yoshio SUGINO
3
,
Mutsushi KAWAKITA
3
,
Yukihiro IMAI
4
,
Yoichi KOHDA
5
,
Kyo ITO
5
1神戸市立中央市民病院消化器センター内科
2神戸市立中央市民病院消化器センター外科
3神戸市立中央市民病院消化器センター泌尿器科
4神戸市立中央市民病院消化器センター臨床病理科
5神戸市立中央市民病院消化器センター放射線科
1Department of Gastroenterology,Kobe City General Hospital
2Department of Surgery,Kobe City General Hospital
3Department ofUrology,Kobe City General Hospital
4Department of Pathology,Kobe City General Hospital
5Department of Radioligy,Kobe City General Hospital
キーワード:
腎細胞癌胆囊転移
,
転移性胆囊腫瘍
,
淡明細胞癌
,
腹部超音波検査
,
帯状高エコー層
Keyword:
腎細胞癌胆囊転移
,
転移性胆囊腫瘍
,
淡明細胞癌
,
腹部超音波検査
,
帯状高エコー層
pp.651-658
発行日 2004年9月15日
Published Date 2004/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100290
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要旨 患者は64歳男性.2002年6月,右腎細胞癌にて右腎摘出術を施行されたが,術前の腹部MRIT2強調画像にて胆囊内に低信号像が指摘されていた.術後の腹部US・CTにて胆囊体部に隆起性病変が認められたため,精査目的にて当科に入院となった.USでは胆囊体部に17 mm大で広基性の隆起性病変が観察され,表面に帯状の高エコー層を伴っていた.CTではこの病変に著明な造影効果が認められた.他の画像所見を含めても臨床診断に難渋したが,大きさから悪性も否定できないことより腹腔鏡下胆囊摘出術を施行した.病理組織学的検索では腎の原発巣と同様の所見であり,腎細胞癌の胆囊転移と最終診断された.
(消化器画像2004;6:651―658)
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