Japanese
English
特集 膵・胆道周囲の腫瘤性病変―後腹膜を中心に
膵・胆道周囲の腫瘤性病変の治療
腹腔鏡経腹膜“前側方アプローチ”の有用性
Laparoscopic Antero-lateral Approach for Pancreatic and Retroperitoneal Tumors
鳥 正幸
1
,
仲原 正明
1
Masayuki TORI
1
,
Masaaki NAKAHARA
1
1大阪警察病院外科
1Department of Surgery,Osaka Police Hospial
キーワード:
腹腔鏡前側方アプローチ
,
膵体尾部切除
,
後腹膜腫瘍
,
腹腔鏡補助下膵体尾部切除術
,
腹腔鏡下膵体尾部切除術
Keyword:
腹腔鏡前側方アプローチ
,
膵体尾部切除
,
後腹膜腫瘍
,
腹腔鏡補助下膵体尾部切除術
,
腹腔鏡下膵体尾部切除術
pp.773-777
発行日 2006年11月15日
Published Date 2006/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100234
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膵体尾部およびその周囲後腹膜領域の腫瘍に対しても腹腔鏡手術の適応が拡大している.しかしその解剖学的特性から,視野が取りにくく術中操作も困難な場合が多い.当科では“前方アプローチ”と“側方アプローチ”の両方の利点を活かした前側方アプローチを開発した.すなわち軽い(約30°)半側臥位でPortの挿入位置をやや前方寄りに設定した方法である.本アプローチは視野良好でベッドのローテーションにより術野の可変性も高いため,安全かつ確実に腹腔鏡手術が可能であると考えられる.膵体尾部のIPMN症例と左側後腹膜腫瘍(神経節細胞腫)の症例を呈示する.
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