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特集 膵・胆道周囲の腫瘤性病変―後腹膜を中心に
膵・胆道周囲の腫瘤性病変の治療
後腹膜鏡下アプローチによる副腎治療
Retroperitoneoscopic Adrenalectomy
蓮井 良浩
1
Yoshihiro HASUI
1
1宮崎大学医学部泌尿器科
キーワード:
副腎摘除術
,
腹腔鏡手術
,
後腹膜鏡下手術
Keyword:
副腎摘除術
,
腹腔鏡手術
,
後腹膜鏡下手術
pp.768-772
発行日 2006年11月15日
Published Date 2006/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100233
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副腎摘除術の後腹膜鏡下アプローチは,位置関係の把握が難しく,操作スペースも狭いために小さな副腎腫瘍のみに適応があるとされてきたが,現在は10cmまでの腫瘍や褐色細胞腫に対しても多くの施設で施行されている.これは多数の腎臓摘除術症例の経験による手術手技の発達と器具の進歩によってもたらされた結果である.この後腹膜鏡下副腎摘除術のポイントは腎上極をメルクマールとして腎上縁を露出して,その内側脂肪織を剥離して副腎の同定を行うこと,副腎の周囲剥離は周囲の結合織を剥離して,副腎表面に力をかけないこと,そして最後に中心静脈を確実に処理することである.
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