Japanese
English
特集 膵・胆道周囲の腫瘤性病変―後腹膜を中心に
膵・胆道周囲の腫瘤性病変
パラガングリオーマ(傍神経節腫)
Retroperitoneal Paraganglioma
朝倉 徹
1
,
下瀬川 徹
1
Tohru ASAKURA
1
,
Tooru SHIMOSEGAWA
1
1東北大学医学部消化器内科
1Department of Gastroenterology,Tohoku University Hospital
キーワード:
パラガングリオーマ
,
後腹膜傍神経節腫
,
異所性褐色細胞腫
,
副腎外褐色細胞腫
,
後腹膜神経内分泌腫瘍
Keyword:
パラガングリオーマ
,
後腹膜傍神経節腫
,
異所性褐色細胞腫
,
副腎外褐色細胞腫
,
後腹膜神経内分泌腫瘍
pp.716-722
発行日 2006年11月15日
Published Date 2006/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100224
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
パラガングリオーマ(傍神経節腫;paraganglioma)は副腎外褐色細胞腫とも呼ばれ,カテコールアミン(CA)を産生する機能性腫瘍であることも多い.腫瘍は膨張性に発育し,血流に富み大きくなるにつれ内部に変性壊死を来たす.CT,MRIでは造影早期から辺縁部が強く造影され,次第に内側も造影されてくる.USや超音波内視鏡では低~高エコーまでさまざまなパターンを取るが内部には囊胞構造を認めることが多い.また囊胞性腫瘍として捉えられる場合もある.機能性であればMIBGシンチグラフィが陽性となる.後腹膜発生例では悪性率が高いとされ,外科的切除が基本であるが鏡視下手術が主流になりつつある.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.