Japanese
English
特集 膵・胆道周囲の腫瘤性病変―後腹膜を中心に
膵・胆道周囲の腫瘤性病変
内分泌腫瘍(膵外病変)
Extra-Pancreatic Enteropancreatic Neuroendocrine Tumors
土井 隆一郎
1
,
上 和広
1
,
平良 薫
1
,
小川 晃平
1
,
川口 義弥
1
,
江川 裕人
1
,
上本 伸二
1
Ryuichiro DOI
1
,
Kazuhiro KAMI
1
,
Kaoru TAIRA
1
,
Kohei OGAWA
1
,
Yoshiya KAWAGUCHI
1
,
Hiroto EGAWA
1
,
Shinji UEMOTO
1
1京都大学大学院医学研究科肝胆膵・移植外科
1Division of Hepato-Biliary-Pancreatic Surgery and Transplantation,Department of Surgery,Kyoto University
キーワード:
膵腸管内分泌腫瘍
,
局在診断
,
受容体シンチグラム
,
ガストリノーマ
Keyword:
膵腸管内分泌腫瘍
,
局在診断
,
受容体シンチグラム
,
ガストリノーマ
pp.711-715
発行日 2006年11月15日
Published Date 2006/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100223
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
膵腸管内分泌腫瘍は,診断と治療において多くの問題点があるが,それは治療の対象がホルモン過剰産生による臨床的な症候群と,腫瘍そのものによる症状,さらには転移など悪性の可能性などを考慮した治療を,総合的に行われなければならないからである.膵臓,下部胆道は十二指腸の同一の原基から発生するため内分泌腫瘍は,膵臓,十二指腸や胆道系に発生する.また機序は不明であるが十二指腸や胆道以外にも膵周囲リンパ節や腸間膜組織にも原発性の内分泌腫瘍が見られることがある.膵腸管内分泌腫瘍の疑いがあり,膵臓,十二指腸に腫瘍を検出できない場合には,胆道,腸間膜,リンパ節などの病巣を念頭に置いて精査しなければならない.そのためには選択的動脈内刺激薬注入試験や受容体シンチグラムが有用である.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.