misdiagnosisに学ぶ
―術前診断―下部胆管癌
北川 裕久
1
,
太田 哲生
1
,
萱原 正都
1
,
三輪 晃一
1
,
蒲田 敏文
2
,
松井 修
2
,
長谷川 啓
3
1金沢大学附属病院消化器外科
2金沢大学附属病院放射線科
3藤井脳神経外科病院外科
pp.317-320
発行日 2005年5月15日
Published Date 2005/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100109
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画像診断に際しては見落としがないように心がけるとともに,何らかの所見が発見されたときは臨床情報を参考に,適切な順に最小限の検査を追加し確定診断に導くことが患者の利益につながる.しかしながら,臨床情報から先入観に捉われると,思わぬ誤診に陥ることがある.
■症例呈示
60歳,男性.
主訴 特になし.
既往歴・家族歴 特記すべきことなし.
現病歴 2002年1月,健診にて腹部超音波検査で総胆管拡張を指摘されたため近医入院し,下部胆管腫瘍を疑われ,治療目的に当科に紹介入院した.
入院時検査成績 WBC 5,400/mm3,Hb 13.6 g/dl,Ht 39.4%,CRP 0.2 mg/dl,T.BIL 0.7 mg/dl,AST 24 IU/l,ALT 29 IU/l,ALP 221 IU/l,g―GTP 26 IU/l,LDH 150 IU/l,LAP 33 IU/l,ChE 117 IU/l,TP 7.1 g/dl,CEA 3.2 ng/ml,CA19―9 4 U/ml,DUPAN―II<25 U/ml.
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