State of the Art
腹腔鏡検査を施行したPSCの1例
佐伯 俊一
1
,
渡辺 佐和子
1
,
神澤 輝実
1
,
林 星舟
1
,
河内 洋
2
,
大竹 寛雄
3
1東京都立駒込病院内科
2東京都立駒込病院病理科
3丸の内クリニック
pp.321-324
発行日 2005年5月15日
Published Date 2005/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100104
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患者 24歳,男性.
主訴 下痢.
既往歴 特になし.
現病歴 18歳頃から下痢が頻回になり,2002年近医受診.大腸内視鏡検査にて潰瘍性大腸炎(UC)(全大腸炎型)と診断されたが,同時に胆道系酵素の異常高値も認められた.エコー下肝生検でも確定診断はつかなかったが,原発性硬化性胆管炎(PSC)の合併が疑われ,ウルソ600 mg/日の内服を開始するも軽度の改善にとどまった.UCは白血球除去療法(LCAP)5回およびメサラジン1,500 mg/日内服にて緩解.2004年肝精査のため当院初診.
入院時現症 身長180 cm,体重52 kgと痩せ型.黄疸なし.肝脾腫なし.
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