連載 脳神経内科領域における医学教育の展望—Post/withコロナ時代を見据えて・16【最終回】
Post/withコロナ時代で見えてくる海外の動向とわが国の方向性—医学教育のレヴューと連載のまとめ
西城 卓也
1
,
今福 輪太郎
1
,
下畑 享良
2
1岐阜大学医学教育開発研究センター
2岐阜大学大学院医学系研究科脳神経内科学分野
キーワード:
Post/withコロナ時代
,
脳神経内科学
,
医学教育
,
オンライン教育
Keyword:
Post/withコロナ時代
,
脳神経内科学
,
医学教育
,
オンライン教育
pp.1417-1422
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416202264
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はじめに
2020年初旬からのCOVID-19感染症拡大は,わが国の医学教育の大きな転換期になったと言えます。これまで当たり前であった人々との対話や交流を主体とした対面での教育が,「新しい生活様式」のもと密閉・密集・密接を避けた教育への転換を余儀なくされました。特に,学習機会の確保のために,短期間でオンライン教育を導入することが求められました。あれから2年近くが経ち,現行の教育の代替として導入されてきたオンライン教育は,同期型と非同期型双方のメリット・デメリットを踏まえつつ,学習目標や評価方法に応じてどのように選択もしくは組み合わせながら教育を設計していくのかといった意識へと変わってきたように思います1)。本稿では,COVID-19のパンデミックの影響を受けた2020年から22年にかけての医学教育の国際的な動向を概観したあと,脳神経内科領域の教育の取り組みをご紹介し,Post/withコロナ時代を見据えたわが国の脳神経内科教育の方向性について考察したいと思います。
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