連載 脳神経内科領域における医学教育の展望—Post/withコロナ時代を見据えて・5
基礎医学における神経解剖学/神経科学教育の現状と今後の課題
山口 瞬
1,2
1岐阜大学大学院医学系研究科高次神経形態学分野
2岐阜大学高等研究院生命の鎖統合研究センター
キーワード:
神経解剖学教育
,
神経科学教育
,
脳実習
,
医学教育モデル・コア・カリキュラム
Keyword:
神経解剖学教育
,
神経科学教育
,
脳実習
,
医学教育モデル・コア・カリキュラム
pp.106-109
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416201989
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はじめに
医学部の基礎医学で行う神経解剖学/神経科学の講義・実習は,教えるべき内容が複雑で量が多いという問題だけでなく,実施スケジュールや,臨床系科目との関係性,学生に関心を持たせるための方策など,多くの課題を抱えている。
本稿では,まずわが国の医学部における神経解剖学/神経科学の講義・実習の現状について分析する。そしてその後,学生に必要な知識を身に付けさせ,さらに神経科学の基礎・臨床研究や臨床科目に対する関心を持たせるにはどうすればよいか,筆者の12年間の神経解剖学/神経科学教育の経験を踏まえて論じてみたい。
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