特集 新時代の若手キャリアをつくる―産婦人科教育の最前線―
Ⅰ.総 論
1.産婦人科における医学教育の変遷と新時代の形―若手キャリアの処方箋―
杉村 政樹
1
1札幌医科大学医療人育成センター教育開発研究部門(医学部産婦人科学講座兼務)
キーワード:
アウトカム基盤型教育
,
医学教育モデル・コア・カリキュラム
,
診療参加型臨床実習
Keyword:
アウトカム基盤型教育
,
医学教育モデル・コア・カリキュラム
,
診療参加型臨床実習
pp.597-603
発行日 2025年6月1日
Published Date 2025/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000001213
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要 旨
明治維新以降,日本の医学教育は西洋医学の導入にはじまり,戦後は欧米の臨床重視の教育法も取り入れられた.21世紀に入り「医学教育モデル・コア・カリキュラム」の策定を契機に教育改革が進み,アウトカム基盤型教育(OBE)が導入され,現在に至っている.OBEは教育目標を学修成果として明確化し,医師の社会的責任を果たすための基盤となっているところである.また,2023(令和5)年施行の改正医師法,および「共用試験」の公的化を通じて,診療参加型臨床実習の充実が図られつつある.これらは,教育の質保証と医療現場へのスムーズな移行を目指すものであり,臨床研修に続くシームレスな教育,さらには生涯教育につながるような流れとなっている.

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