対談
異なり記念日
齋藤 陽道
,
酒井 邦嘉
1
1東京大学大学院
pp.509-516
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416201304
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はじめに
酒井 私は言語脳科学を中心に研究していて,手話の脳研究などをとおし,言語の普遍性が音声と手話に共通することを明らかにしてきました。また,ろう者の方々とさまざまな問題を共有するようになりました。そのような中で,ご著書『異なり記念日』に出会い,陽道さんのとても感度の高い文章や写真の表現に感動して,「とにかくお会いして,お話をしてみたい」と強く思いました。先日,書評1)を書きましたが,このように対談が実現して,とてもうれしく思っています。
齋藤 そう言っていただけて大変うれしいです。ぼくは20歳までは補聴器を付けて生活していました。補聴器を外してからは手話や筆談を使ってコミュニケーションをとっています。そのような生い立ちや,写真家としての生活を送る中で感じたことをまとめたのが,この『異なり記念日』です。
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