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あとがき
神田 隆
pp.188
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416201242
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神経内科が標榜名を脳神経内科と変更することが社員総会で報告されて1年余が経とうとしています。先生方の御施設ではもうスムーズな移行がなされましたでしょうか。私の所属する大学病院でも,昨年の12月1日をもって外来の看板,電子カルテを含むすべての書類・表示が脳神経内科に変更されました。幸い大きなトラブルもなく,「しんない」から「のうない」へ,静かに,しかし着実に変わっていっていることを実感しています。この変更についてはいろいろなご意見があることと思います。私もずっと「神経内科」という診療科が世の中で広く受け入れられるよう頑張ってきたつもりですし,私自身,末梢神経・筋肉疾患を専門の1つにしている関係もあって,最初に「脳神経内科」という話が出た頃は若干の抵抗感を持って議論に加わっていました。しかし,山口の地で(今年で15年目になります)神経内科の普及に努めていて,「神経内科」の名前で仮にあと15年頑張っても,心療内科,精神神経科との混同はずっと継続されるだろうなと思っていたのも事実です。日本のneurologyの20年後,30年後を見据えれば,おそらくこの変更は多くの先生に肯定的に捉えていただけることになるだろうと思います。
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