学会印象記
XVIIIth International Congress of Neuropathology(2014年9月14〜18日,リオ・デ・ジャネイロ)
若林 孝一
1
1弘前大学大学院医学研究科脳神経病理学講座
pp.116-117
発行日 2015年1月1日
Published Date 2015/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416200096
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第18回国際神経病理学会に参加のため,9月13日午前8時に弘前市の自宅を出発した。成田からヒューストン経由でリオ・デ・ジャネイロに到着したのが37時間後,総距離は約1万2千マイル。やはり地球の裏側は遠い。ブラジルの9月は冬で乾期に相当するが,着いた日の最高気温は30℃を超え,青い空と海が広がっていた。ちなみにリオ・デ・ジャネイロは「1月の川」を意味する。1502年1月にこの地にたどり着いたポルトガル人探検家が湾の形状から大きな川であると誤認したことによる。
リオ・デ・ジャネイロはサンパウロに次ぐブラジル第2の都市であり,1960年に首都がブラジリアに遷るまでは首都が置かれていた。ブラジルでは2014年にサッカーのワールドカップが開催され,2016年にはリオ・デ・ジャネイロでオリンピックの開催が予定されている。しかし,国際空港を出てタクシーでホテルに向かうとすぐにスラム街が広がる。貧民層は全体の約2割という。国土が広いせいか鉄道は発達しておらず,公共交通機関の主体はバスである。確かにバス停には夕方ともなると多くの人が並んでいた。後で聞くところによれば,バス停はあるが時刻表はないとのことで,つまり,バスが来るまで待つということらしい。
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