特集 プロテイノパチーの神経病理学
扉
pp.1423
発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416101662
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特集の意図
長らく原因不明であった神経変性疾患の多くが,いくつかの種類の蛋白の機能異常に基づく代謝疾患であることが明らかになり,神経症候や神経病理学的所見によって分類されてきたこれらの疾患が新たな局面を迎えている。しかし,この生化学・分子生物学の勝利で神経変性疾患のすべてが語りうるのだろうか。この異常蛋白はどこから来て,どこに凝集し,なぜこのような形をしているのか,この蛋白を消し去る方法はあるのかなど,神経変性疾患の克服に向けて今後解決すべき問題は山積みである。生化学的知見が明らかになった今こそ,病理形態学からの新たなアプローチがより重要なものになるとわれわれは考える。本特集では,神経変性疾患の鍵となる代表的な4つの蛋白に焦点を当て,このテーマに迫りたい。
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