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連載 神経学を作った100冊(31)
ウィリアム・ガワーズ「仮性肥大型筋麻痺:臨床講義」(1879)
One Hundred Books which Built up Neurology (31)-William Richard Gowers "Pseudo-hypertrophic Muscular Paralysis. A Clinical Lecture" (1879)
作田 学
1
1日本赤十字社医療センター神経内科
1Department of Neurology,Japanese Red Cross Medical Center
pp.880-881
発行日 2009年7月1日
Published Date 2009/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416100531
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34歳のガワーズ(William Richard Gowers)はこの年に2冊の重要な書物を刊行した。それは前回(本誌61巻6号掲載)の「眼底鏡図譜」とこの「仮性肥大型筋麻痺:臨床講義」である。本書はNational Hospital for the Paralysed and Epilepticにおいて,University Collegeの学生に講義をした内容が7月にLancetに4回にわたって掲載され1),それをさらに症例を増やして刊行したものである2)。44例の自験例と220例の文献の症例がまとめられている(Fig.1)。
内容は症例,原因,症状,経過,死の原因,病理解剖,病理,診断,予後,治療に分かれている。さらに付録として追加の症例,チャールズ・ベル卿の症例,SGオズボーン卿のパンフレット,成人の脂肪腫性筋萎縮症,参考文献が添えられている。
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