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Neurological CPC・131
ステロイドが有効な脊髄炎を繰り返した69歳女性例の脊髄生検像
A Case of 69-year-old Woman with Steroid Responsive Recurrent Myelitis, Pathological Findings of the Spinal Cord Biopsy
高木 聡
1
,
藤ヶ崎 純子
2
,
橋詰 良夫
3
,
横地 正之
4
1東京慈恵会医科大学神経内科
2東京慈恵会医科大学神経病理
3愛知医科大学加齢医科学研究所神経病理
4東京都立荏原病院神経内科
pp.893-906
発行日 2007年8月1日
Published Date 2007/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416100123
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司会 症例2は慈恵医大の症例です。この方の脊髄生検は初めてではなく,数年前にも経過中に生検を受けております。その結果も含めて発表をいただきます。それでは経過をお話し下さい。
症例呈示
主治医 症例は69歳の女性,右利きの方です。主訴は,両下肢の麻痺と両手のしびれ感でした。既往歴・家族歴は特記すべきことはなく,現病歴は6年間の経過と長く,9回のエピソードがありその度に階段状に増悪しています。
まず,最初のエピソードから述べます。
1999年9月中旬,63歳時に背部痛を自覚,その後,右下肢の筋力低下,左胸部以下のしびれ,排尿困難が出現し他院脳外科に入院しています。Th6以下の右Brown-Sequard症候群と診断され,診断は脊髄梗塞でした。ステロイドパルス療法を2クールから施行したようで,症状は改善して,10月下旬に独歩で退院となっております。
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