増刊号特集 患者さんの問題解決! 糖尿病食事療法
Ⅰ患者さんの問題に応える
【わかっていてもできない問題】
つい食べ過ぎてしまいます—糖質制限食の利用
山田 悟
1
1北里研究所病院 糖尿病センター
キーワード:
①糖質
,
②DIRECT試験
,
③QOL
Keyword:
①糖質
,
②DIRECT試験
,
③QOL
pp.709-712
発行日 2014年10月15日
Published Date 2014/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415200008
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症例 70歳 女性
主訴:血糖管理不良.
経過:43歳時に健康診断で糖尿病と診断され,近医にてカロリー制限(1,200kcal)指導および経口血糖降下薬を開始された.長らく血糖コントロールは不良だったらしく,59歳時に総合病院に紹介されて教育入院.同時にインスリン療法が導入された.しかし,その後も血糖管理は不良であり,年に1回〜2回の頻度で血糖管理目的の入院を繰り返していた.68歳時に同院より当院に紹介され,当院にても2回の教育および血糖管理目的の入院をさせ,1,400kcal,NaCl 6g指導とインスリン注射量の調節を行っていたが,外来でのHbA1cは退院後2カ月で8%台まで低下するものの,その後すぐに反跳し,10%〜11%台で推移するため,治療法見直し目的に3回目の入院となった.
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