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特集 2型糖尿病診療における15のコントロバシー
Ⅲ糖尿病の慢性合併症
腎症患者における降圧療法のあり方―RA系阻害薬は第一選択薬なのか?―異論/争論,私の意見
Antihypertensive theRApy for diabetic nephropathy:Are renin-angiotensin system blockers the first choice? Pro/cons, my opinion
長浜 正彦
1
,
小松 康宏
1
1聖路加国際病院 腎臓内科
キーワード:
①糖尿病性腎症病期
,
②正常アルブミン尿
,
③微量アルブミン尿
,
④顕性蛋白尿
Keyword:
①糖尿病性腎症病期
,
②正常アルブミン尿
,
③微量アルブミン尿
,
④顕性蛋白尿
pp.364-367
発行日 2013年5月15日
Published Date 2013/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101518
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はじめに
RA系阻害薬は糖尿病性腎症のあらゆる時期で蛋白尿増加を抑制する効果,および腎機能低下を抑制する効果が示されている(表1).『エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2009』や『高血圧ガイドライン2009』では,糖尿病合併高血圧の降圧目標は130/80mmHg未満に設定され,降圧薬選択に関してはACE阻害薬,ARBが第一選択薬として推奨され,降圧不十分の場合に第二選択薬としてカルシウム拮抗薬,利尿薬などの併用が推奨されている1, 2).本稿ではその根拠を紐解いていくとともに,RA系阻害薬の問題点に関しても言及したい.
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