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特集 2型糖尿病診療における15のコントロバシー
Ⅱ日本人2型糖尿病の治療
経口糖尿病治療薬の選択はいかにあるべきか―異論/争論,私の意見
How to choose oral hypoglycemic agents for the Japanese patients with type 2 diabetes
佐倉 宏
1
1東京女子医科大学東医療センター 内科
キーワード:
①2型糖尿病
,
②経口糖尿病(治療)薬
,
③患者中心医療
,
④EBM
Keyword:
①2型糖尿病
,
②経口糖尿病(治療)薬
,
③患者中心医療
,
④EBM
pp.343-350
発行日 2013年5月15日
Published Date 2013/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101514
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はじめに
現在,日本ではスルホニル尿素薬,ビグアナイド薬,α-グルコシダーゼ阻害薬,チアゾリジン薬,速効型インスリン分泌促進薬,DPP-4阻害薬の6系統の経口糖尿病治療薬が使われている.また近々,SGLT2阻害薬も承認される予定である.このように多くの経口糖尿病薬があって治療の選択の幅が広いという点では喜ばしいことであるが,具体的にどの薬を第一選択薬として用いるのか,その次にはどの薬を併用薬とするのか,いつインスリンやGLP-1受容体作動薬に移行すべきか等,糖尿病専門医の間でも意見が一致していないのが現状である.本稿では,まず経口糖尿病薬の選択をめぐる日本および世界の現状を概括し,それを踏まえて異論/争論および私の意見について述べたい.
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