特集 Brush Up! CDE Caseで学ぶインクレチン
Ⅰ総論
DPP-4阻害薬とGLP-1受容体作動薬
原口 美貴子
1
,
植木 浩二郎
1
1東京大学医学部附属病院 糖尿病・代謝内科
キーワード:
①DPP-4阻害薬
,
②GLP-1受容体作動薬
,
③インクレチン
Keyword:
①DPP-4阻害薬
,
②GLP-1受容体作動薬
,
③インクレチン
pp.225-229
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101491
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インクレチンとは
インクレチンは食事摂取に伴い消化管から分泌され,膵β細胞に作用してインスリン分泌を促進し,血糖を下げる作用のあるホルモンの総称である.インクレチンホルモンには,上部小腸に存在するK細胞から分泌されるGIP(glucose-dependent insulinotropic polypeptide)と,下部小腸や結腸に存在するL細胞から分泌されるGLP-1(glucagon-like peptide-1)がある.
インクレチンの作用には,膵臓に働いてインスリン分泌を促進・グルカゴン分泌を抑制する「膵作用」と,膵臓以外の臓器に働いてさまざまな影響を及ぼす「膵外作用」がある.
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