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特集 Brush Up! CDE Caseで学ぶインクレチン
Ⅲトピック
インクレチン関連薬の新薬について―今後,新薬やジェネリックは出てくるのか?
New incretin-related drugs
臼井 亮太
1
,
清野 裕
1
1関西電力病院 糖尿病・栄養・内分泌内科
キーワード:
①DPP-4阻害薬
,
②GLP-1受容体作動薬
,
③グルカゴン受容体拮抗薬
,
④GIP関連薬
,
⑤GPR作動薬
Keyword:
①DPP-4阻害薬
,
②GLP-1受容体作動薬
,
③グルカゴン受容体拮抗薬
,
④GIP関連薬
,
⑤GPR作動薬
pp.290-293
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101503
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糖尿病治療において,多くの医療者は良好な血糖コントロールと低血糖のリスク,体重増加とのジレンマに苛まれてきた.そのようななか,インクレチン関連薬であるDPP-4阻害薬とGLP-1受容体作動薬は,従来の薬物にはなかった血糖依存性のインスリン分泌促進作用やグルカゴン分泌抑制作用を有しており,体重増加をきたしにくいこと,単独では低血糖のリスクが低い特徴をもっていることから,これらの薬剤の登場により糖尿病の治療は大きな変革を迎えた.さらに,インクレチン関連薬は日本人を含め東アジア人において,他民族に比して効果が大きいという報告1)もあり,わが国の糖尿病治療における同薬の役割は極めて重要になりつつある.2013年2月現在で処方可能なインクレチン関連薬は,DPP-4阻害薬であるシタグリプチン,ビルダグリプチン,アログリプチン,リナグリプチン,テネリグリプチン,アナグリプチン,GLP-1受容体作動薬であるリラグルチド,エキセナチドであり,現在さまざまなインクレチン作動薬の開発が進んでいる(表1).本稿では新たな治療薬の開発状況について解説する.
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