特集 Brush Up! CDE Caseで学ぶインクレチン
Ⅰ総論
なぜインクレチン関連薬が注目されるのか―発売後,糖尿病診療現場はどう変わった?
渋江 公尊
1
,
山根 俊介
1
,
稲垣 暢也
1
1京都大学大学院医学研究科 糖尿病・栄養内科学
キーワード:
①GLP-1受容体作動薬
,
②DPP-4阻害薬
,
③インクレチン
Keyword:
①GLP-1受容体作動薬
,
②DPP-4阻害薬
,
③インクレチン
pp.221-224
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101490
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はじめに
インクレチン関連薬は2009年12月に初めて本邦で発売された.DPP-4阻害薬であるシタグリプチンが最初に発売されたのに続き,ビルダグリプチン,アログリプチン,リナグリプチン,テネリグリプチン,アナグリプチンがすでに臨床での使用が開始されている.GLP-1受容体作動薬はリラグルチド,エキセナチドが発売されており,週1回投与の徐放製剤(エキセナチドLAR)も製造販売承認されている.インクレチン関連薬は本邦ですでに200万人以上の糖尿病患者に用いられており,インクレチン関連薬の発売に伴い糖尿病の薬物療法は大きく様変わりした.各インクレチン関連薬の使用法や特徴については各論に譲り,ここではインクレチン関連薬の登場がもたらしたインパクトについて概説する.
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