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特集 高齢者糖尿病にどう向き合うか―Balanced overview
後期高齢者および認知症を伴う高齢者糖尿病のマネジメント
Management of diabetic patients with dementia and old older patients
荒木 厚
1
1東京都老人医療センター内分泌科
キーワード:
①高齢糖尿病患者
,
②認知障害
,
③心理面
,
④日常生活動作(ADL)
Keyword:
①高齢糖尿病患者
,
②認知障害
,
③心理面
,
④日常生活動作(ADL)
pp.499-504
発行日 2007年9月15日
Published Date 2007/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100709
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後期高齢者は総合機能評価や老年症候群の評価をしてから糖尿病の治療をすべき
後期高齢者の糖尿病はどのように評価すべきか
□後期高齢者では老年医学的総合機能評価(CGA)を行う
高齢者は65~74歳の前期高齢者と75歳以上の後期高齢者で臨床所見が異なる.外来通院中の高齢糖尿病患者で前期高齢者と後期高齢者を比較すると,後期高齢者では拡張期血圧が低下し,BUN,血清クレアチニンが高値となり,加齢による腎機能低下や循環動態の変化などが見られる(Box 1).しかし,血糖コントロール,危険因子,インスリン分泌は両者で同様である.合併症の頻度は後期高齢者で心筋梗塞の頻度がわずかに増加しているのみで,その他の合併症も有意差を認めない.
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