特集 高齢者糖尿病にどう向き合うか―Balanced overview
Master Atlas 高齢者糖尿病に対する厳格なコントロールの意義
pp.506-507
発行日 2007年9月15日
Published Date 2007/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100710
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○厳格な血糖・血圧コントロール下における高齢糖尿病患者の死亡率,心血管イベント発生率
413名の65歳以上の2型糖尿病患者を登録し,そのうち388名(平均年齢72.9歳,平均罹病期間約15年)を6年間フォローした.比較的厳格なコントロールを行い,死亡率,大血管イベント発生率,末期腎症の発生率とその危険因子を,前向きに観察した.集団のベースライン値は,HbA1C6.8%,血圧137/74mmHg,T-Cho196mg/dLであり,治療ターゲットはそれぞれ7%,145/80mmHg,240mg/dLとした.観察集終了時の各項目の平均値は,6.9%,134/72mmHg,188mg/dLであった.死亡率は19.6%/6年間であり,厳格なコントロールにより,高齢糖尿病患者においても通常の平均余命が得られることが示唆された.〔Katakura M, Naka M, Kondo T, Komatsu M, Yamauchi K, Hashizume K, Aizawa T;Nagano Elderly Diabetes Study Group(2007)Normal mortality in the elderly with diabetes under strict glycemic and blood pressure control:Outcome of 6-year prospective study. Diabetes Res Clin Pract April 4;Epub ahead of print〕
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