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特集 経口薬治療の質を高める10のポイント―経口血糖降下薬の功罪をわきまえる―
経口薬を開始する前に何を考えるべきか?―経口薬を選択した理由を考える習慣を身につける
What we have to think about,when we prescribe oral hypoglycemic agent
𠮷岡 成人
1
1北海道大学大学院医学研究科病態内科学講座 第二内科
キーワード:
経口血糖降下薬
,
空腹時血糖
,
食後血糖
,
インスリン抵抗性
Keyword:
経口血糖降下薬
,
空腹時血糖
,
食後血糖
,
インスリン抵抗性
pp.485-489
発行日 2005年5月15日
Published Date 2005/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100540
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Case 視力障害にて糖尿病と診断された女性
患者:U. N.,62歳,女性.
現病歴:2カ月前より飛蚊症が出現.1カ月前,近医(眼科)を受診し,糖尿病網膜症と診断され内科受診をすすめられた.しかし,家族(夫,子ども)がセカンドオピニオンを求めるべきだと主張したため大学病院の眼科を受診.増殖糖尿病網膜症であり,光凝固の必要があるとの診断が前医と同様に下され,内科に紹介となった.
身体所見:身長152cm,体重55kg.既往最大体重73.5kg(1997年,55歳),20歳の頃は62kg.血圧148/80mmHg.頭頸部,胸部,腹部に異常なく,アキレス腱反射は保たれていた.
検査所見:FPG274mg/dL,HbA1C9.3%,空腹時血中C―ペプチド1.4ng/mL,尿アルブミン29.6mg/gCr.
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