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特集 経口薬治療の質を高める10のポイント―経口血糖降下薬の功罪をわきまえる―
α-グルコシダーゼ阻害薬の功罪―いかに高価な薬をコンプライアンスをあげて服薬してもらうか
The merits and demerits of α-glucosidase inhibitor
細井 雅之
1
,
佐藤 利彦
1
,
藤井 暁
1
1大阪市立総合医療センター代謝内分泌内科
キーワード:
コンプライアンス
,
シェア
,
消化器症状
,
Stop-NIDDM
,
IMT
Keyword:
コンプライアンス
,
シェア
,
消化器症状
,
Stop-NIDDM
,
IMT
pp.491-496
発行日 2005年5月15日
Published Date 2005/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100541
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Case α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI)の2次無効と思われた症例(服薬状況を十分チェックできていなかった症例)
患者:75歳男性.身長168cm,体重78.4kg,BMI27.8,血圧122/90mmHg,罹病11年の2型糖尿病.2001年11月15日当科受診時ベイスン(R)0.6 mg,メルビン(R)750mgにてHbA1C7.0%のレベルであった.2002年9月25日HbA1C7.5%に上昇.ベイスン(R)を中止し,ファスティック(R)90mgに変更したところ,2003年1月15日HbA1C7.0%と低下していた.ところが,5月15日HbA1C9.7%に上昇.糖尿病療養指導士のケア外来で服薬状況を聞いてもらうと,「ベイスン(R),ファスティック(R)が売るほど余っている」とのこと.最近は外食が多く,昼夕前にはほとんど飲んでいなかったことが判明した.
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