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特集 糖尿病診療の神話と事実―日常診療のなかの不確実性
神話と事実
経口薬の第一選択薬はα―グルコシダーゼ阻害薬やチアゾリジン誘導体などのインスリン非分泌薬である
How to use sulfonylurea agents to moderate type 2 diabetes mellitus.
川井 紘一
1
1川井クリニック
キーワード:
費用対効果
,
空腹時血糖
,
食後高血糖
,
スルホニル尿素(SU)薬
,
α-グルコシダーゼ阻害(α-GI)薬
Keyword:
費用対効果
,
空腹時血糖
,
食後高血糖
,
スルホニル尿素(SU)薬
,
α-グルコシダーゼ阻害(α-GI)薬
pp.759-763
発行日 2005年9月15日
Published Date 2005/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100026
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Case グリミクロン(R)により血糖コントロールが改善維持されている73歳,女性
40歳からの橋本病,高血圧で通院中に58歳時糖尿病も指摘された.1996年(64歳)当院初診(145.5 cm,56.2 kg,HbA1C6.5.
チラージンS(R)(100 mg/日)と降圧薬を処方し糖尿病の個別指導を行った.2~3 kgの体重減少があり,その後HbA1Cは6.0%前後を維持していた(Box 1).2000年頃より腰痛のため活動量低下,HbA1Cは6.5%前後となり,2002年夏頃にはHbA1C 7.0%台に至った.加えて,夫が認知症となり精神的ストレスや生活時間が不規則となるなどが加わり,血糖コントロールは改善しなかった(Box 1).そこで2003年6月(HbA1C 7.6%),グリミクロン(40 mg)(R)1錠を投与.1カ月後6.7%(朝食後3時間血糖86 mg/dL),2カ月後6.1%(朝食後1.5時間血糖118 mg/dL),3カ月後5.8%(朝食後2.5時間血糖77 mg/dL)となり,グリミクロン(40 mg)(R)1/2錠とした.その後は食後血糖値,HbA1C共に同程度を維持している.
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