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研究ノート
可溶性接着分子と糖尿病性大血管障害との関連性―接着分子の発現は,インスリン抵抗性や炎症と関連している
Relationship between soluble adhesion molecules and diabetic macroangiopathy
松本 一成
1
1佐世保中央病院糖尿病センター
pp.356-357
発行日 2003年5月15日
Published Date 2003/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100401
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可溶性接着分子濃度の上昇は,潜在的動脈硬化症の存在,あるいはインスリン抵抗性や炎症の存在を示唆する
□可溶性接着分子濃度は頸動脈肥厚例で高値を示す
2型糖尿病患者は冠動脈疾患や脳梗塞などの動脈硬化性疾患(大血管障害)を来しやすいことが知られており,その相対危険度は健常人の約3倍であるといわれている.その機序については,高血糖以外にも高血圧・肥満・脂質代謝異常・インスリン抵抗性・酸化ストレスなど数多くの因子が関与している.
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