Japanese
English
特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1993
II 皮膚疾患の病態
皮膚疾患と接着分子
Adhesion molecule in inflammatory skin diseases
水谷 仁
1
,
清水 正之
1
Hitoshi MIZUTANI
1
,
Masayuki SHIMIZU
1
1三重大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Faculty of Medicine, Mie University
キーワード:
接着分子
,
炎症
,
サイトカイン
,
白血球
,
ケモタキシス
Keyword:
接着分子
,
炎症
,
サイトカイン
,
白血球
,
ケモタキシス
pp.68-72
発行日 1993年4月15日
Published Date 1993/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900884
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
皮膚疾患の形成にあたって炎症細胞の浸潤が大きな役割を担っている.ところが,炎症細胞の主体をなす白血球の浸潤に関わる接着分子の発現はほとんどすべての炎症性皮膚疾患に認められ,その疾患特異性は限られているかの感がある.しかし,一部の接着分子の欠損をみる疾患では炎症細胞浸潤を惹起できず,実験的にも接着因子の阻害が炎症反応を抑制することが知られており,急速に進展しつつあるこの分野での知見の集積が新しい治療をもたらすかもしれない.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.