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糖尿病患者に対するロービジョンケア 第3回
ロービジョンエイド
Low vision care for patients with diabetes Part 3:What are low vision aids?
高橋 広
1
1柳川リハビリテーション病院眼科
pp.531-535
発行日 2006年5月15日
Published Date 2006/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100335
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糖尿病患者の多くは働き盛りの中高年者です.その見にくさのため,仕事や家事などで困惑しています.例えば,新聞や書類の字を読めない,段差が見えにくく,人ごみ多い道は苦手で,通勤に支障が生じています.また,時計が見えにくいので時間がわからないし,会合など席での食事が負担になっているなど,多くの場面で問題があります.しかし,これらを見やすく,より楽に,安全に行うのには視覚障害者用補助具,ロービジョンエイドが役立ちます.
まず,眼鏡や拡大鏡(以下ルーペ)など光学的補助具はすぐに思いつくでしょう.しかし,それだけで見にくさが改善される場合は少ないのが現実です.がんばって見にくい状態で字などを見ようとし続けると,余計に眼が疲れ,日常生活上ストレスを感じてしまいます.そこで視覚障害者用の様々な補助具や工夫が必要です.とくにコントラストをよくすることは視覚障害者には有効で,これは高齢者でも役立ちます(Box 1).
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