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連載 私のロービジョンケア・9
ロービジョンケアと学校医
Low vision care(9)
高橋 広
1
Hiroshi Takahashi
1
1柳川リハビリテーション病院眼科
pp.32-38
発行日 2004年1月15日
Published Date 2004/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410100508
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柳川リハビリテーション病院眼科(以下,当科)にて2000年1月~2003年6月の3年6か月間にロービジョンケアを受けた6~18歳の視覚障害児44例の在籍校は,普通学校27例(61%),盲学校10例(23%),聾学校2例(5%),養護学校5例(11%)であった。彼らの視力の分布は,検査ができなかったものが3例(7%)で,失明(指数弁以下)5例(11%),0.02以下2例(5%),0.1未満5例(11%),0.3未満11例(25%)で,0.3以上が18例(41%)と最も多かった。視力0.02以下の小・中学生7例と高度の視野障害の高校生2例が盲学校に通学し,ほかは視覚を用いて学習していた。このように,普通学校には視覚障害児が通っている可能性が大であるが,彼らが実際どの程度普通学校にいるかは不明である。
前回述べたごとく1),1人ひとりの教育的ニーズに対応するため,視覚障害児の教育措置基準などの見直しなどが行われ,専門家である眼科医に助言を求められるようになった。そこで,今回は眼科医,特に眼科学校医のロービジョンケアでの役割について考えてみる。
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