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これだけはマスターしよう!糖尿病臨床研修ガイド 第5回
インスリン療法の研修ガイド―血糖自己測定(SMBG)も含めて
Establish attainment targets in postgraduate clinical training of diabetology
中神 朋子
1
1東京女子医科大学・糖尿病センター内科
pp.757-762
発行日 2006年9月15日
Published Date 2006/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100308
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近年,様々なインスリン製剤の開発や簡易血糖自己測定器の普及など,インスリン療法を取り巻く医療環境は著しく改善された.それに伴い,インスリンの自己注射は,1型糖尿病のみならず2型糖尿病においても良好な血糖コントロールを達成するための治療手段の一つとして広く受け入れられるようになった.
インスリン療法
インスリン療法により血糖コントロールを改善に導くため最も重要なことの一つには,個々の患者にとって最適と思われるインスリン製剤と注射法の組み合わせを見つけることがある.そのためには,1)インスリン製剤の特性を理解し,患者の病態に合わせたインスリン投与法を見つける,2)患者の食事(量,内容,時間帯)運動量などライフスタイルを考慮し,生活様式に応じたインスリン製剤の選択や,注射時間,注射回数を指示するなど,様々な工夫をこらす必要がある.また,3)患者自身が良好な血糖コントロールに対する熱意を持続するよう患者を支える医師やスタッフの的確で継続的支援も必要となる.
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