Japanese
English
特集 1型と2型のちがいを識る
インスリン治療―1型糖尿病でのインスリン治療には多くの要因がからんでいる
Insulin treatment in patients with type 1 diabetes
𠮷岡 成人
1
1北海道大学大学院医学研究科 病態内科学講座・第二内科
キーワード:
1型糖尿病
,
インスリン治療
,
血糖自己測定(SMBG)
,
コンプライアンス
Keyword:
1型糖尿病
,
インスリン治療
,
血糖自己測定(SMBG)
,
コンプライアンス
pp.539-544
発行日 2003年9月15日
Published Date 2003/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100486
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Case 1
社会人となって血糖コントロールが安定した1型糖尿病患者
患者:M.T.24歳,女性.1990年1月(11歳),多飲,多尿,体重減少にて近医受診.随時血糖511 mg/dL,HbA1C 11.7%.1型糖尿病と診断され,以後治療.当初混合製剤の2回注射を行っていたが,HbA1C 11~12%と血糖コントロールは不良.16歳より速効型インスリンの各食前注射と中間型インスリンの就寝時注射を開始.しかし,血糖コントロールは相変わらず不良でHbA1C は11~12%であった.21歳より准看護師として勤務.サマーキャンプやヤング糖尿病の会でも積極的に活動.血糖コントロールは安定し,現在ペンフィルR 12(~14)-10(~14)-14(~16)-0,ペンフィルN就寝時20(~24)単位にてHbA1C は6.0~7.2%と血糖コントロールは良好.細小血管障害の合併もない.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.