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特集 インスリン治療のエキスパートになる
10のコツ
インスリン治療を始める前に―安易にインスリンに走っていませんか?
Do you have an easygoing way of thinking to start insulin therapy ?
内潟 安子
1
1東京女子医科大学糖尿病センター
キーワード:
2型糖尿病
,
インスリン療法
,
内因性インスリン分泌能
Keyword:
2型糖尿病
,
インスリン療法
,
内因性インスリン分泌能
pp.337-339
発行日 2006年3月15日
Published Date 2006/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100095
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Case 1 血糖コントロールのために30R 2回注射が導入され,さらにランタス(R)1回+R食前3回注射に変更されるもHbA1Cの良好化が得られず,インスリン抗体陽性も発見された2型糖尿病女性
患者:81歳女性,主婦.
家族歴:糖尿病なし.
生活状況:配偶者との2人暮らし.
現病歴:27歳時過去最大体重でBMI 35であった.72歳時口渇を認め糖尿病と診断された(HbA1C 12.4%,BMI 22.4).このときに1,200 kcalとインスリン4回注射(R-R-R-N,合計20単位)が開始された.その後HbA1Cが6%台になっため食事療法のみとなった.81歳時HbA1Cが悪化したため30R 2回注射が(20単位)再開された.82歳時(2005年),ランタス(R)36単位1回注射,さらにランタス(R)40単位朝1回注射に食前R(24単位)の4回注射に変更されるも,夕方に時折低血糖になったりするもののHbA1Cは9%台で,さらにインスリン抗体陽性が判明したので,当センター初診,ただちに入院.両膝関節痛あり.
初診時身体所見:身長148 cm,体重51.9 kg(BMI 23.6).アキレス腱反射消失.眼底A 0 A 0.
初診時検査:HbA1C 9.5%,尿蛋白-,尿ケトン-.朝食負荷試験時のCPR変動は1,200 kcalノボラピッド(R)8単位のもと,4.8(前)→6.2(2時間後)ng/mL(血糖値 前196→2時間後363 mg/dL).尿中CPR 57.6 μg/day.インスリン結合率86%,総インスリン1,300 μg/mL遊離インスリン33 μg/mL.抗GAD抗体-.
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