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特集 インスリン治療のエキスパートになる
10のコツ
2型糖尿病に対するインスリン治療のコツ
速効型インスリン(超速効型インスリンアナログ)を主体とした治療
Insulin therapy in type 2 diabetes with rapid-acting insulin or ultra-short acting human insulin analogue
森川 秋月
1
1旭川赤十字病院内分泌代謝科
キーワード:
2型糖尿病
,
速効型インスリン
,
超速効型インスリンアナログ
Keyword:
2型糖尿病
,
速効型インスリン
,
超速効型インスリンアナログ
pp.341-344
発行日 2006年3月15日
Published Date 2006/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100096
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Case 外来で超速効型インスリンアナログを導入した1例
患者:56歳,男性.運送業.
家族歴:母が糖尿病.
現病歴:25歳時に2型糖尿病と診断,近医にて経口薬治療を継続していた.血糖コントロールが次第に不良となり,経口薬の調節によっても改善しないため当科に紹介された.仕事は運送業で車の運転と配送が業務内容.昼食は外食で時間は一定でないことも多い.長距離の運転手ではないので夜間~深夜の運転業務はない.
紹介時,身長163 cm,体重64.4 kg,食後血糖561 mg/dL,HbA1C 10.5%,尿ケトン(+),尿蛋白(+),アキレス腱反射両側(±),網膜症は単純性であった.内服薬はアマリール(R)3 mg,朝食前+アクトス30 mg,朝食後であった.入院加療を勧めるも,仕事を休めないため困難とのことであった.
外来初日(Visit 1,以下同様に表記):1)食事指導―低血糖以外では缶コーヒー,清涼飲料水を飲まないことを指導した.2)インスリン導入―まず血糖自己測定(SMBG)を指導.各食前血糖測定し,200 mg/dL以上でノボラピッド(R)4単位を皮下注射するよう指導した.同時に低血糖時の対処を指導した.内服薬は中止とした.次回1週間以内に外来受診(本人の希望で5日目に予約)とした.
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