Japanese
English
Diabetes Clinic クリニックでできる服薬指導
患者とインスリン注射器
Patient and Insulin injector
朝倉 俊成
1
1太田西ノ内病院薬剤部
キーワード:
インスリン療法
,
視力障害
,
摺動抵抗
,
服薬指導
Keyword:
インスリン療法
,
視力障害
,
摺動抵抗
,
服薬指導
pp.480-483
発行日 2003年7月15日
Published Date 2003/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100475
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Case
インスリン注射器に不信感を抱いたが,注射器の特性を理解することで不安を解消できた症例
症例:Y.Y氏,53歳,男性,精密機械工場勤務.
主訴:視力低下.
既往歴:45歳より高血圧,3年以上前より他院にて糖尿病を指摘されていた.
家族歴:弟が糖尿病.
嗜好:飲酒は付き合い程度.
現病歴:2002年より視力が低下してきたため,近隣の眼科専門病院を受診(2002年12月27日).その際,高血糖を指摘され当院紹介となる.2003年1月15日に当院糖尿病外来を受診し,食後の血糖値が400 mg/dL台でインスリン療法導入開始.入院を勧めたが,仕事の関係ですぐには無理とのことで,外来でのインスリン自己注射を行った.1月29日に再受診し,翌日入院となった.
現症:身長158 cm,体重58.15 kg,BMI 23.3
検査成績:HbA1C 13.6%
Caseの教訓:インスリン注射器は,特長を理解したうえで患者の身体機能に合ったものを選択する.
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