Update '98
DRGとFRG
石田 暉
1
1東海大学医学部リハビリテーション学教室
pp.1029
発行日 1998年12月15日
Published Date 1998/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414903732
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現在厚生省が推し進めている医療改革の目玉として,DRG・PPS (Diagnosis Related Group Prospective Payment System:診断群分類別支払い方式)があげられる.急騰する出来高払い方式の歯止めとしての,診断群分類別の定額払い方式である.これは,1983年から米国で実施され,急性期疾患を対象にメディケアから始められ一般保険にも広がっている.
しかし,脳卒中や脊髄損傷などのリハビリテーション(以下,リハビリ)対象疾患においては,DRGが必ずしも医療資源を有効に活用するように働かないことがわかり,新たに,疾患別でなくリハビリの視点を重視したFRG (Functional Related Group)が検討されている.これは,ADLの指標であるFIM (Functional Independence Measure)によって表された機能に基づき,予想される在院日数に応じて患者を分類するものである.
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