特集 頻用漢方薬の使いこなし 典型レシピ・奥の手レシピ
五苓散
來村 昌紀
1
1らいむらクリニック
キーワード:
血液透析
,
めまい
,
腎不全-慢性
,
頭痛
,
脳浮腫
,
気象現象
,
五苓散
Keyword:
Brain Edema
,
Vertigo
,
Meteorological Concepts
,
Headache
,
Renal Dialysis
,
Kidney Failure, Chronic
pp.2351-2353
発行日 2022年8月5日
Published Date 2022/8/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2022265988
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<Key Points>(1)この漢方処方が適応となる「主要な症候」は?水分代謝のバランスが崩れることによって起こる浮腫、悪心、嘔吐、めまい、頭痛、口渇、尿量減少。(2)この漢方処方が頻用される「著効患者像」は?水分代謝のバランスが崩れやすい気候の変化、水分の摂り過ぎや脱水によって悪化する悪心、嘔吐、めまい、頭痛を訴える患者。(3)この漢方処方の主要な症候に対する「エビデンス」は?日本東洋医学会『漢方治療エビデンスレポート(EKAT)Appendix 2020 2022.1.31』によると、高齢心不全患者に対する有効性、未破裂脳動脈瘤クリッピング術後の慢性硬膜下血腫発生に対する有効性、全身麻酔による術後の悪心・嘔吐に対する有効性、透析に伴う頭痛に対する有効性が報告されている。
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