特集 目・耳・鼻・口を診る
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松村 美代
,
田辺 晶代
,
福島 伊知郎
,
岡田 守生
,
橋口 一弘
,
大鶴 洋
,
杉崎 正志
pp.1100-1101
発行日 1999年12月15日
Published Date 1999/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414902881
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Q1 瞳孔に左右差がある時,何を考えたら よいでしょうか.
A まず充血の有無を見て下さい.片方の目に充血があればそちらが病眼です.充血している方の目の瞳孔が他眼より散瞳しているなら急性緑内障発作,縮瞳しているか不整であればぶどう膜炎(虹彩毛様体炎)を考えます. 充血が全くなくて瞳孔の大きさに左右差があれば,対光反応が重要です.①対光反応がしっかりあって視力障害の自覚がないなら,もともと左右差がある,②対光反応がないか弱くて視力障害があれば重大な網膜・視神経の疾患,③対光反応がない(または弱いとか一部だけ動く)が自覚症状もない時は,過去の手術や外傷,ぶどう膜炎によって虹彩が水晶体と癒着しているために動かないという可能性があります.既往歴をよく聞いて下さい.
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